第二献の記事公開から一年以上の期間が空いてしまった。2025年は個人的に激動の一年で、あまり居酒屋に行く余裕もなく、ましてこの場に書き記す余裕もなかった。

ところで、転職に伴い、五月から名古屋市民となり、始まった新たな生活も落ち着いてきたところだ。これを機に改めてお邪魔した居酒屋の備忘録として、このブログを執筆していこうと思う。

さて、話は四月にさかのぼる。新居内見のため、名古屋を訪れた日のことだ。用事を済ませ、あとは帰りのバスを待つのみとなったのだが、時間に少し余裕がある。しかも昼食を食べていなかったため、腹がすいている。少しガッツ行きたい。そこで、名古屋駅のうまいもん通りにある味〇に行くことにした。

味〇と一口に言っても、実は五つもの系統がある。もともと味〇は、名古屋で中華料理店を経営していた夫婦の子供五人がそれぞれ独立して開業したものだ。今日足を運んだ名古屋駅店は、長女が開店した元祖味〇と呼ばれる味〇今池本店の支店だ。

駅に併設されていることもあり、なかなかの行列だが、提供スピードによる回転率の速さ、そして昼時ということもあり、台湾ラーメンだけ食べて帰る客も多いのだろう、すんなり席に案内された。

食べるものは決まっている。味〇といえば、これを食べなくてはという鉄板メニュー。青菜炒め、アサリ炒め。そして瓶ビールを注文する。もちろん台湾ラーメンも食べるが、こいつは〆だ。一通り食べてから注文しよう。

すぐさま、瓶ビールがやってきた。正直アサヒ、サッポロ、キリンの違いをはっきりとわかるわけではないが、キリンはコクがあるように思う。辛い、濃い味付けにはぴったりだろう。そして何より、ロゴ入りグラスってのが嬉しい。

間髪入れず青菜炒め。色鮮やかな小松菜とニンニクの香りに食欲が掻き立てられる。高火力でさっと炒めることによって、火がしっかり通っていながら、シャキシャキ。やや濃いめの味付けで信じられないくらいビールに合う。

続いてアサリ炒め。こちらも驚くほどの提供スピードだ。唐辛子をふんだんに使用しており、結構辛いが、クセになる美味さ。汁をすする手が止まらない。青菜炒め同様、高火力による短時間調理のおかげで、アサリの身はふっくらとしており、出汁ではなく、身の美味さをしっかり味わうことができる。

さあ、大方食べ終えそうなので〆の台湾ラーメンを注文する。ビールも飲み終えてしまい、二本目を頼みたいが、酔っぱらった状態でバスに乗るわけにもいかない。我慢、我慢。

そうこうしていると、台湾ラーメンが来た。いつ見ても辛そう。某激辛ラーメンみたいに真っ赤なスープというわけではないけれど、スープに浮かぶ鮮紅の唐辛子がこのラーメンの辛さを物語っている。

ちなみに、辛さ控えをアメリカン、辛さ増しをイタリアン、そのさらに先にメキシカン、アフリカン、エイリアンがあるという。

この台湾ラーメン、なんといっても台湾ミンチが美味い。以前、Youtubeで今池本店の厨房の動画を拝見したことがあるが、大量の唐辛子と挽肉を醬油ベースの調味で一時間煮込んで作るのだ。そのため、ミンチはパサついておらず、うま味と辛みが凝縮して、このラーメンの中核をなしている。そしてまた、麺も美味い。加水率低めのややパツパツ気味の麺で、小麦の香りが感じられる。咽ながらもとにかくすすりる。麺を食べ終えても、底にたまった台湾ミンチも余さず食べることを口実に、スープを飲む手が止まらない。ミンチ、麺、スープ、すべてが病みつきになる味だ。

お会計は3890円。決して安い値段ではないが、個人的に中華は本来、複数人できて大皿料理を分け合い、いろんな料理を少しずつ食べるものだと考えているので、一人で三品も食べたらこれくらいするのは当然だろう。次は、この新天地でできたらいいな、新しい友達と来て、もっといろいろ頼みたい。

大変美味しゅうございました。

辛さと熱さで汗も鼻水のだらだらだった。熱いラーメン食べるとなぜか鼻水出るよね。人体の不思議だね。

折笠倫太郎

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